日本の天皇皇后両陛下がモンゴルを訪問されました

モンゴル
この記事は約4分で読めます。

2025年7月6日から13日まで、日本の天皇皇后両陛下がモンゴルを公式訪問されました。モンゴルに赴任中の私にとって、歴史的なこの瞬間を現地で体験できたことは本当に幸運なことでした。以下に、記録としてその一週間を振り返ります。

モンゴル高専へのご視察と周辺の準備

私が勤務している日本式の高専モデルを取り入れたモンゴル高専を、両陛下がご視察されるとの情報がありました。学校では、1週間ほど前から校舎周辺の整備が始まり、エントランス前に新たにアスファルトが敷かれ、掲示されていたポスターも新しいものに張り替えられていました。

また、両陛下ご到着の前日には、ウランバートル市のメインストリートが封鎖され、道路の再舗装と横断歩道などの白線の引き直しが夜遅くまで続いていました。夜の20時頃でも工事が続いていましたが、翌朝にはすっかり完成していました。前日の夜に実施するところがモンゴルらしいです。

スフバートル広場での歓迎式典

7月8日の朝、ウランバートル中心部のスフバートル広場で歓迎式典が行われ、私も自宅から歩いて見に行きました。多くのモンゴル市民が伝統衣装「デール」を身にまとい、日本とモンゴルの国旗を手にして歓迎していました。

両陛下が広場に到着された頃、雨が降り出しましたが、モンゴルでは来賓を迎えるときの雨は「幸運のしるし」とされるのだそうです。天皇陛下のお姿が衛兵たちの間から見え、雅子さまは淡い水色の上品なスーツと帽子をお召しになっていました。出迎えには、元横綱の朝青龍、日馬富士、白鵬の姿も見えました。

式典の最中、知人から連絡が入り、その日の夜に開催される大統領主催晩餐会に招かれた著名なモンゴル人実業家が日本の着物を着たいそうなので着付けをしてほしいという急な依頼を受けました。急きょ企業からの迎えの車でその方のオフィスに伺い、着物の着付けをしてさしあげました。モンゴルでは、急にいろいろなことが起こります。

教育機関のご訪問とナーダム開会式

7月9日にはモンゴル高専を、翌10日には新モンゴル学園をご視察され、どちらも私の勤務先なので、非常に光栄に感じました。

そして11日には、モンゴル最大のお祭りであるナーダムの開会式にご出席。私も開会式のチケットを手に入れていたので、スタジアムで観覧しました。遠くからではありましたが、スタジアムにご到着された両陛下の姿を確認できました。

ナーダムの開会式はまるでオリンピックのような華やかさで、疾走する騎馬隊、騎乗でのアーチェリー演武、馬頭琴の演奏、子どもたちのダンス、噴水と花火の演出などが繰り広げられ、モンゴル文化の豊かさを体感できる素晴らしい時間でした。

終わりに

両陛下のご訪問中、ウランバートルの街全体が歓迎ムードに包まれ、日本人として誇らしい気持ちでいっぱいになりました。このような歴史的な訪問の瞬間に立ち会い、間近でその雰囲気を感じることができたのは、忘れられない経験です。

今日のモンゴル語
Японы эзэн хаан Монголд айлчилсан.
(Yapony ezen khaan Mongold ailchilsan.)

日本の天皇がモンゴルをご訪問になりました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました