先月から科技大高専でも勤務することになり、新たな挑戦として、情報工学科2年生を対象に「Japanese Language Class for IT Engineers」という授業をスタートしました。この授業では、コンピュータ業界で仕事をする際に必要な日本語の表現や専門用語を教えています。
授業カリキュラムは自分で一から作成しているため、試行錯誤の連続です。実際に授業を行いながら、学生たちの現在の日本語レベルを観察し、彼らの意見も積極的に取り入れて教材を改善しています。このプロセスは大変ですが、やりがいも感じています。
日本語を教える難しさと気づき
「日本人だから日本語を教えられるだろう」という考えは、実際に授業をする中で安易だと気づきました。言語を教えるためには、日本語教育の指導法や知識が不可欠です。それがなければ、教師の自己満足に終わり、生徒にとってつまらない、効果の薄い授業になってしまいます。
今回、この授業を引き受けた理由のひとつは、私自身が今年から「日本語教師養成講座」を受講していることです。日本に一時帰国した際、元同僚が日本語教師の資格を取得して日本語学校で教えている話を聞き、興味を持ちました。その後、日本の登録日本語教員養成機関で説明を受け、養成講座に申し込みました。
今年(2024年)から、日本語教師の資格は国家資格となり、資格取得には以下が必要です:
- 420時間の養成講座を修了し、教育実習を終えること
- 国家試験に合格すること
偶然にも、資格取得を目指して養成講座に取り組んでいるタイミングで科技大高専から授業の依頼を受けました。これを良い機会と考え、現在学んでいる日本語指導法を実践の場で試すことにしました。
ITエンジニアのための日本語教材の開発
授業を始めるにあたり、まず学生たちの日本語レベルを調査し、公式テキスト「みんなのにほんご初級」の進捗状況を確認しました。それを基に、ITエンジニアに必要な単語や表現を教えるための教材を開発しています。
授業の進行は、「授業を行った翌週にテストを実施する」というサイクルで進めています。テストはGoogle Formで作成して、生徒にはスマートフォンを使って、Google Formにアクセスしてテストを受けてもらい、その場でスコアと回答がわかるようにしました。
偶然の出会いに感謝
科技大高専でのこの新しい挑戦は、私自身の学びにもつながっています。日本語教師の資格取得を目指して勉強している今、実地で学びを活かす機会を得られたことに感謝してます。そしてなにより、学生さんたちとの交流がとても楽しいです。


今日のモンゴル語
Энэ үгийг монгол хэлээр яаж хэлэх вэ?
(Ene ügiig mongol kheleer yaaj khelekh ve?)
この言葉はモンゴルでなんと言いますか?
Миний дараа давтана уу. Дахиад хэлээрэй.
(Minii daraa davtana uu. Dakhiad kheleerei.)
私の後で繰り返してください。もう一度言ってください。
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