モンゴルに来て不思議だった事の一つに、豆類が手に入りにくいことがあります。日本では当たり前に手に入る大豆、ひよこ豆、レンズ豆、キドニービーンズなどが、こちらではほとんど見かけません。スーパーにはグリーンピースや味付きのベークドビーンズの缶詰が少しある程度。欲しいのは、大豆やひよこ豆の乾燥や水煮缶詰なのですが、これがなかなか見つからないのです。
なぜモンゴルでは豆類が普及していないのか?
モンゴルで知り合いになった、日本人のプロの料理人の方にこの疑問を聞いてみました。その方はモンゴルの食文化の特徴を教えてくれました。
- タンパク質は肉から摂る
- 羊や馬などの肉が豊富なモンゴルでは、タンパク質を豆から摂る必要がないのだそうです。
- 燃料が貴重
- モンゴルの草原地帯では、燃料が貴重なので、長時間煮込む料理はあまりないそうです。特にゲルの中では、豆を煮るような調理法が一般的ではないのでしょう。とのこと。
- モンゴルの草原地帯では、燃料が貴重なので、長時間煮込む料理はあまりないそうです。特にゲルの中では、豆を煮るような調理法が一般的ではないのでしょう。とのこと。
これを聞いて納得しましたが、それでもやっぱり豆が欲しい。チリビーンズやフムス、ダルカレーが食べたいです。
豆を求めて市場やスーパーへ。
モンゴルで豆を探すのはまるで宝探しのようです。たまに市場やスーパーで大豆やひよこ豆を見つけると、待ち焦がれていた恋人に再会したかのような気持ちになり、つい買い占めてしまいます。
先日も、Saruul Market で緑のレンズ豆とひよこ豆を発見!その後、近所のEFESスーパーマーケットで大豆や緑豆も手に入れることができました。さらに、以前話をしていた料理人の方から乾燥大豆をおすそ分けしていただき、豆のストックがあるというだけで安心感に包まれています。




レンズ豆でダルカレーを作ってみました
久しぶりにレンズ豆を使ったダルカレーを作ったら、とても美味しかったので、ここでレシピをご紹介します。


レンズ豆のダルカレー2−3人分
材料:
- レンズ豆:1カップ
- 玉ねぎ:小2個
- トマト:大2個
- スパイス類:
- - クミン(ホール):小さじ1
- - カレーパウダー:大さじ1
- - チリパウダー:小さじ1
- - ガラムマサラ:小さじ1
- - 生姜パウダー:小さじ1
- トマトペースト:小さじ2
- チリペースト:小さじ2
- スープストックキューブ:1/2個
- ローレル:2枚
- 砂糖またはエリスリトール:小さじ1
- 塩、胡椒、醤油:適量
作り方:
- レンズ豆を洗い、水につけておきます。
- フードカッターで玉ねぎをみじん切りにし、鍋で塩を加えながら弱火で炒めます。
- スパイスを加えて香りが立つまで弱火で炒めます。
- みじん切りにしたトマトを鍋に加えます。
- トマトペースト、チリペースト、スープストックを加えてさらに炒めます。
- 水切りしたレンズ豆を鍋に加え、水200cc、ローレル、砂糖を加えて弱火で30分ほど煮込みます。
- 最後に塩、胡椒で味を調整して完成です。
料理人の方からパクチーもいただき、スパイシーで香り高いダルカレーが出来上がり!エスニックな香り久しぶりに味わうレンズ豆のカレーは格別でした。
今日のモンゴル語メモ
Монголын супермаркетуудад шош тийм ч их байдаггүй.
(Mongolyn supyermarkyetuudad shosh tiim ch ikh baidaggüi.)
モンゴルのスーパーには豆類があまりありません。
Эцэст нь би Монголд нэг супермаркетаас шар буурцаг олов.
(Etsest ni bi Mongold neg supyermarkyetaas shar buurtsag olov.)
ついにモンゴルで大豆をスーパーで見つけました。
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