アムステルダムマラソン完走しました! レース当日の記録

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アムステルダムマラソン2016を無事完走しました。

amsterdam_marathon_resultNet Time: 4:53:20

マラソンコース:(クリックして拡大)

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Marathon Photo: https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1342233555786638.1073741827.100000000205577&type=1&l=05d2637af1

Amsterdam Marathon 2016 · Oct 16 – Nov 7, 2016 📸
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初めてのフルマラソンで初めての海外レースでしたので、制限時間6時間以内に完走が目標でした。結果はネットタイムが4:53:20。サブ5を達成していました。記憶が新しいうちにレースの記録をしておきます。

宿泊したホテルCorendon Vitality Hotel AmsterdamはレーススタートのOlympic Stadiumまでメトロで1駅のロケーションにあるため、宿泊者の多くはマラソン参加者でした。マラソン期間中はホテルが混みあうことを予想して、会社のコーポレイトレートが使えて、レースのスタート会場に近いホテルを6月ごろに予約をしました。このホテルにして正解でした。

今回レースの前の準備、調整はこちらの本を参考にしました。

特に

「非常識マラソンマネジメント レース直前24時間で30分速くなる!」

に書かれていることをできるだけ実行しました。今回の好成績はこの本のおかげかもしれません。

当日:

  • レース開始4時間前の5:30に起床。時差ぼけのため早めに目が覚めるのでちょうどよかったです。
  • 熱いシャワーを浴びて目を覚まし、ポットにお湯を沸かして、日本から持ってきたマジックライス(アルファ米)を温めました。マジックライスは炊きたてのご飯のようになります。美味しいです。
  • 「非常識マラソンマネジメント」の指示通り、足首にテーピング。数週間前から足首に違和感があり、少し痛みます。どうか痛みがでませんように。
  • 日本から持ってきたポカリスエットゼリーで水分補給。
  • ホテルを出る前に、「非常識マラソンマネジメント」に従って、真空パックのお餅をお湯で柔らかくして食べました。本では7切れ食べるようにと指示されていますが、とてもそんなに食べられません。
  • 7:45にホテルを出発。外に出ると気温は11度ぐらい。寒くありません。天気予報では最高気温18度。晴天。絶好、最高のマラソン日和です。
  • ホテルから駅まで1分ほど。マラソンに出場する服装のカップルに会ったので、「Run?」と声をかけて一緒に駅まで行きました。ホテルの最寄駅Henk Sneevlietwegはマラソンに行く人がたくさんいました。Olympic Stadiumの最寄り駅Burgerweeshuisで降りると、レース参加者でプラットフォームは溢れていました。改札を出るまでに時間がかかりました。
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  • Olympic Stadiumの手前のテントでバッグを預けます。ここでジャケットを脱がないといけないので、待っている間寒い!!。ミニカイロを背中に貼って、両手にもミニカイロを持ちました。カイロを持ってきてよかったです。レースに慣れている人は、ビニール袋や使い捨てのポンチョを着ていました。レースが始まったら沿道に捨てるそうです。次回はこれを忘れないように。
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  • レース会場に9:00ごろ入りました。
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  • テクノミュージックがガンガン流れて、DJが”2016 Amsterdam Marathon ! It’s xx minutes to start!!”と絶叫しています。気分がどんどん盛り上がってきました。
  • レース出場者は自己申告のFinish timeに従ってエリア分けされています。私はfinishが4時間半以上のBlue Areaです。待っている間に日本からレースに参加しに来ている男性に声をかけられました。写真を撮ってくれました。
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  • 9:30になりました。まず招待選手がスタートしました。会場の巨大スクリーンにスタートした選手たちが映し出されました。100m走ですかというような勢いで走っています。こちらはまだのんびりと周りの人とおしゃべりをしながらスタートを待っています。その後2:40−3:00 finish予定のYello,、3:00-3:30のPink、3:30-4:00のOrange、4:00-4:30のGreen、そして4:30-6:00のblueがスタートしました。私がスタートしたのは9:50ぐらいでした。
  • 「非常識マラソンマネジメント」に書かれているようにラップ表を作って腕に貼っていました。6時間以内完走目標ですが、少し余裕を見て8分/kmで走る設定をしました。普段ジムでは5〜6分/kmで走っているのでかなりスロースピードです。実際には走っていると、8分/kmはスローすぎてこのラップ表は後で役に立たなくなりました。実際のラップ時間は右側の黄色い列です。ほぼ7分/kmで走っています。後半も速度が落ちていないのは「非常識マラソンマネジメント」を実践したおかげだと思います。
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スタート〜5Km:0:35:00(7.0/km)

  • 1時間近く待っていたので体が冷え切っていました。スタートした時は足が冷えて感覚がなく、痛いような痺れているような感じでした。スタートゲートをくぐりOlympic Stadiumから街に出ました。たくさんの人が応援してくれています。沿道の声援が力になると聞きましたが、本当にそのとおりです。本に書かれていたとおり、最初10kmまではとにかくスピードを抑えてラップ表に従って走ることを心がけましたが、気分が舞い上がってアドレナリンがでているようで、自然と速くなってしまいます。
  • この大会ではPacing Teamが3.00、4.00、5.00と書かれた風船をつけて、ペース走をしてくれます。そのペースランナーについて走ると風船にかかれた時間にゴールできます。私は5:00の風船のteamのグループについて走っていました。ゲルマン系のいかつい女性がペースランナーでした。ゆっくりとしたペースでしたので、街の観光案内をしながら走ってくれました。
    こちら4.45のペースランナー。

     racingteam
  • 美しいVondelparkを走り、国立美術館があるMuseum Pleinのゲートを抜けて、南に折れ曲がります。金曜日に遊びに行った、アムスに住んでいるお友達のアパートがあるエリアです。沿道には楽隊やストリートパフォーマーが演奏やパフォーマンスをして応援をしてくれました。気分はずっと盛り上がっていました。
  • 5Km手前でトイレに行きたくなりました。がまんしながら走るのは気分が悪いので5Km地点の給水所にある簡易トイレに行くことにしました。女性用はなんと15人ぐらい並んでいます。男性用は面白いです。樽のような丸い形状の物に穴が開いていて(近くに寄っては見ていませんが、遠目でそんな感じ)そこに差し込んで用を足すようです。大らかだなぁとトイレを待ちながらチラチラ見ていました。(失礼しました)
  • トイレに行っている間に5.00のペースランナーグループから離れてしまいました。レースに戻ると周りを走っている人も少なめなので、もしかして最下位?と心配になり、少しペースを上げました。

5Km〜10Km:1:06:30 (6.3/km)

  • ラップ表の時間より少し早めに走れているので、大丈夫だと思いましたが、周りに走っている人が少なかったので、早く5.00ペースランナーに追いつこうとペースを上げて走りました。この辺ですでに歩いている人もいました。
  • 足首の痛みはなく。体も温まって、快適に走りました。

10Km〜15Km:1:45: 00(7.7/km)

  • 10Km地点で教科書通り「アミノダイレクト5500」の補給をしました。足の痛みを防ぐためロキソニンも飲みました。本格的ランナーの気分です。
  • ずっと街中を走っていましたが、14Km地点ぐらいから南に折れてアムステルダム川沿いを走ります。
  • 印象派の絵画に出てきそうなのんびりした風景が広がってきました。牛が放牧されていたり、風車があったり。風景の写真を撮りながらゆっくりと走りました。沿道の家の方が個人補給所を設置して可愛い子供達がお水やお菓子を配ってくれたりしています。
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  • 水上で、水圧で空中をロボットのように飛ぶパフォーマンスをしていたので、また写真をパチリ。
  • 川沿いの風が気持ち良く、体はどこも痛くなく、足が自然に前に出るような感じでした。

15Km〜20Km:2:20:52 (7.2/km)

  • 15Km地点でShotzの補給と、足がつるのを防ぐための芍薬甘草湯を飲みました。
  • アムステルダム川沿いに南に走り、19km地点の橋を渡って、今度は市街に向かって、川沿いを北上します。
  • 足が勝手に前に進むような不思議な感覚で、歩いている人や足を引きずっている人たちを追い抜いていきました。

20Km〜25Km:2:53:35 (6.5/km)

  • 20Km地点で5.00のペースランナーがつけている風船が見えました。グループに追いつきました。
  • 20Kmを過ぎた地点で教科書通り「アミノダイレクト5500」の補給をしました。
  • 途中で足をこわして棄権している人がいました。メディカルスタッフが介護をしていました。私はどこにも痛みがなく快調です。
  • しばらく5.00のペースランナーの後ろについて走っていましたが、スピードの遅さにがまんができず、追い抜いて先に行くことにしました。
  • 21.09Km、全行程の半分が終わりました。これまでハーフのレースでは、ゴールをするのが精一杯という状態でしたが、今日はゆっくり走っているからか、ハーフの地点ではあまり疲れは感じていませんでした。もう半分終わったのかというぐらいの気持ちでした。
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25Km〜30Km:3:27:55 (6.9/km)

  • 25Kmぐらいから車道の少し上り坂になってきました。沿道にはDJが音楽をがんがん流していたりしますが、道は単調です。ヘッドセットをつけて、音楽を聴きながら走ることにしました。
  • 足はまったく痛くなく、上り坂になっても呼吸も乱れないので、そのまま同じペースで走りました。周囲の人は歩いている人が多くなりました。その横を追い越していくのは気持ちがよかったです。
  • 25Kmで再びShotzの補給、ロキソニンを飲みました。ロキソニンは飲む必要はなかったかもしれません。

30Km〜35Km:4:03:36 (7.1/km)

  • 30Kmに到達しました。これまで走った最長距離です。前回30Kmのレースに出たのは7月の30℃を超える暑い時期でした。あの時は22kmぐらいから足が上がらなくなって、最後はほとんど歩きましたが、今日は余裕があります。
  • 30Kmでまた「アミノダイレクト5500」の補給と芍薬甘草湯の服用。30Km地点で3時間30分ぐらいでした。このままだと5時間を切れるかもしれないと思い始めました。
  • 周りは歩いている人が増えてきました。
  • 35Km地点でisostartのエネルギージェルの補給が配られたので、Shotzの補給はやめにしました。歯磨きチューブみたいな形状のジェルです。味はあまり美味しくなかったです。
    isostar
  • 市街の賑やかな通りに戻ってきました。沿道の観客も多くなりました。格好良く走ろうと骨盤の前傾フォームを立て直しました。
  • さすがに足が疲れてきました。段差があると足を取られそうになります。足が上がっていないようです。それでも痛みはなく、まだまだいけそうです。
  • 35Km地点以降何度かisostartのスポーツドリンクの補給をしました。喉は渇いていないのですが、疲れを紛らすためです。あと7Kmぐらいか。思ったより楽だったわ〜と思いながら前に進みました。
  • 40Kmのゲートをくぐりました。”Just Keep Running”と書かれていました。あと2.195kmです。

40Km〜ゴール:4:54:07 (7.1/km) 私の計測とチップの計測に少しずれがあり、ネットタイムは4:53:20

  • Vondelpark公園の中を走ります。ハーフマラソンのトップ選手たちが、よろよろふらふらのマラソンランナーの脇を颯爽と走っていきます。速い!声援が大きいので、また元気が出てきました。
  • Olympic Stadiumに戻ってきました。500m、300m、100mと書かれたアーチを順番に走り抜けて

    ゴールしました!!

  • 足の痛みはほとんどなく、息も上がっていません。ゴールの時はもっと感動するのかと思いましたが、「やれやれ終わったわ」という安堵を感じたぐらいでした。しばらくゆっくりと歩いてから完走のメダルと体を覆うシートを受け取りました。
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  • この後、ボランティアチームのマサージを無料で受けられるというのでシャワーを浴びて、マッサージをしてもらいました。広い体育館にベッドがたくさん並べられていて、男女の区別もなく、仕切りもない所で、私を担当してくれた陽気なおばちゃん(プロのスポーツマッサージャーです)が、ズボン脱いでねというので、え、ここで?と周りを見回すと誰も気にしているふうもないので、アウンダウェアだけになって、ベッドに横たわりました。あなた筋肉しっかりしてるわね〜。足にタイツの日焼けがあるわね〜、とおしゃべりをしながらふくらはぎをよくほぐしてくれました。おばちゃんありがとう!
  • ホテルに帰って着替えて、こちらの友人に完走の連絡をして、ダウンタウンに晩御飯を食べに行きました。今日は体重のことを気にしないで思いっきり食べました。インドネシアレストラン BLAUW
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まとめ:

  • 今回思っていたより楽に完走できたのは「非常識マラソンマネジメント レース直前24時間で30分速くなる!」に書かれていることを忠実に実行したためだと思います。
  • カーボローディングはしない
  • レース前日はとにかく休息。練習はしない。歩かない。
  • レース直前まで食べる。甘いものは食べない。お餅を直前に食べる
  • アミノバイタル、Shotz、ロキソニン、芍薬甘草湯などのサプリを補給
  • 糖質制限の食事療法で3kgの減量ができたことも効果がありました。

次はどこを走るか考え中。

コメント

  1. salishan より:

    うわ〜、読んでいて自分が走っているような気持ちになりました! 爽快!!
    それにしてもマラソンしている最中に、よくこれだけのレポートができましたね。
    どこかのTV中継真っ青です!

    • Mariko Tagawa marikotagawa より:

      ありがとうございます!楽しかった気分で高揚しているときに書いたので、臨場感がありますかね。時々読み返して、楽しかったことを思い出しています。

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